組織でのワークスペースの立ち上げ
ワークスペースは、Figmaビジネス内のチーム、ユーザー、リソースの集まりです。多くのビジネスユニット、サブブランド、デザインシステムなどを持つ企業は、ワークスペースを使ってFigmaビジネスに構造を追加することができます。
企業でのワークスペース立ち上げの準備
組織管理者は、組織を成功に導く上で重要な役割を果たします。組織のワークスペースを効果的に立ち上げて管理する方法を以下に説明します。
- Figmaビジネスでのワークスペースの構造のプランを立てる
- ワークスペース管理者を指定する
- ワークスペースにチームを割り当てる方法を決める
- ワークスペースにユーザーを割り当てる方法を決める(任意)
- 変更について組織に通知する
- ワークスペースを作成および設定する
警告: 最初のワークスペースを作成するとすぐに、組織内ユーザーにはFigmaが違って見えます。組織内でワークスペースを有効にする前に、次の手順に従うことを強くお勧めします。
1. ワークスペースの構造のプランを立てる
企業の次のような既存の構造に従ってワークスペースを作成することをお勧めします。
- ビジネスユニット
- サブブランド
- 製品分野
- 地域
ワークスペースのプランを立てるにあたっての推奨事項は次の通りです。
- ワークスペースは2つ以上作成することをお勧めします。ワークスペースは必要なだけ作成できますが、ほとんどの企業で使用するワークスペースは20未満です。
- ワークスペースにはシンプルで直感的な名前を付けます。
- それぞれのワークスペースに異なる名前が必要です。
注意: 場合によっては、お使いのFigmaビジネスにワークスペースを追加する必要はありません。たとえばチーム数が10未満の場合は、ワークスペースが必要ない可能性があります。ワークスペースを使用するべきかどうかが分からない場合は、Figmaの営業担当者にお問い合わせください。
2. ワークスペース管理者を指定する
ワークスペース管理者は、組織管理者がFigmaでユーザーとリソースを管理するのをサポートします。作成するワークスペースごとに少なくとも1人のワークスペース管理者を指定することをお勧めします。
ワークスペース管理者は、ワークスペースのチーム、メンバー、ゲストを管理します。自分が管理しているユーザーとチームのアクティビティとタスクを理解しているユーザーを選ぶことをお勧めします。たとえば、チームまたはラインマネージャー、部門の責任者、チームメンバーの業務を把握しているユーザーなどです。
組織管理者とワークスペース管理者の違いについての詳細情報 →
3. ワークスペースにチームを割り当てる方法を決める
ワークスペースの作成時には、ワークスペースにチームを割り当てることをお勧めします。
ワークスペースにチームを割り当てると、関連する作業をグループ化できます。これにより、ユーザーはFigmaで自分の作業を見つけやすくなります。
ワークスペースにチームを追加しないと、サイドバーには空のワークスペースが表示されます。ワークスペースに割り当てられていないチームは、[その他のチーム]というセクションに表示されます。ユーザーは、割り当てられていないすべてのチームから自分に関連するチームを見つけなければなりません。
ワークスペースにチームを割り当てるときには、デフォルトのチームを選択することもできます。ワークスペースに割り当てられたユーザーは自動的にデフォルトのチームに割り当てられるので、適切なコンテンツを簡単に開始できるようになります。
ヒント: チームのリストはCSVファイルとしてFigma営業担当者から入手できます。
4. ワークスペースにユーザーを割り当てる方法を決める(任意)
各メンバーまたはゲストは1つのワークスペースに割り当てられます。ユーザーをワークスペースに手動で割り当てることも、ワークスペースセレクターを有効にしてユーザーが自分自身を割り当てられるようにすることもできます。
ワークスペースへのユーザーの割り当てはオプションの管理手順です。組織管理者はユーザー管理の責任をワークスペース管理者に委任できます。こうすると、大企業でのFigmaビジネス全体のライセンス配布状態が分かりやすくなります。
ワークスペースへの割り当ては、ユーザーがすでに参加しているチームのメンバーシップには影響しません。ユーザーは引き続き、組織内の他のワークスペースのチームを参照したり、参加したり、チームへの参加をリクエストしたりすることができます。
5. 変更について組織に通知する
Figmaの使用体験がどのように変わるのかを組織に事前に通知することはとても大切です。
以下は、変更についてユーザーに知らせるためのカスタマイズ可能なメッセージです。
Figmaユーザーの皆さんへ
[日付]以降、Figmaにいくつかの変更が加えられます。
コンテンツとプロジェクトを見つけやすくするために、Figmaの構造にワークスペースを使用するようになります。ワークスペースは、Figma内でチームをグループ化する新しい方法です。組織内の[サブブランド、部門、製品分野など]を表すためにワークスペースを使用します。
[日付] 以降、ユーザーに対して次の変更が行われます。
- チームをワークスペースごとに参照: ファイルブラウザで[会社名]をクリックすると、組織内のワークスペースとそれらのワークスペース内のチームが表示されます。
- サイドバーでのワークスペースへのアクセス: 参加チームは、サイドバーでワークスペースごとにグループ化されます。
- ワークスペースによる検索結果のフィルタリング: 検索結果をワークスペースによってフィルタリングして絞り込むことができます。
- ワークスペースごとのライブラリの参照: ライブラリモーダルにアクセスすると、 ライブラリがワークスペースごとにグループ表示されます。
参加しているチームのメンバーシップは変わらず、引き続き組織全体のオープンチームまたはクローズドチームを参照して参加したり、参加をリクエストしたりできますが、チームはワークスペースごとにグループ表示されます。
こうした変更により、成長を続けるFigmaスペースのナビゲートと重要な作業の検索がやりやすくなることを願っています。この変更について不明な点やフィードバックがありましたら、お知らせいただくか、support@figma.comまでご連絡ください。
6. ワークスペースを作成および設定する
これで終わりです。組織のワークスペースを立ち上げる準備が整いました。 🎉