Figmaサポートチームと協力してパフォーマンスの問題を解決したり、潜在的なバグをトラブルシューティングしたりする際には、お客様の側でデバッグビューを有効にするようお願いすることがあります。
デバッグビューは、Figmaサポートと製品エンジニアが使用する内部ツールで、ブラウザやデスクトップアプリでFigmaがどのように動作しているかについて技術的な情報をチームが収集する際に役立ちます。この追加情報により、チームは遅延やフリーズ、異常な動作の原因を特定し、より迅速に解決策を見つけることができます。
注: デバッグビューでは、デザインの内容の収集や変更は行いません。パフォーマンス、環境、およびシステムの動作に関する技術データの収集のみが行われます。
デバッグビューの動作
- 製品の使用中に、Figmaセッションの追加の診断データを収集します。
- ネットワークの状態や、ブラウザまたはデスクトップアプリがFigmaを実行する方式など、パフォーマンスをより詳細なレベルで監視します。
- この機能は、問題を調査している間(通常は数営業日)の短期間、一時的に動作します。
Figmaサポートから、デバッグビューを有効にするよう依頼があります。この措置はすべて一時的なもので、7日後に自動的に期限切れになります。ただし、Figmaサポートのチームメンバーが問題をトラブルシューティングしてそれより早くオフにする場合もあります。
デバッグビューが動作中は、わずかにパフォーマンスが低下する可能性があります。大多数のユーザーは違いに気付かないでしょうが、いくつかのアクションがやや遅くなる場合があります。
収集する情報
デバッグビューは次のデータをキャプチャします。
Figmaの使用状況
- ファイルでのアクション(選択、編集、スクロールなど)
- これらのアクションのパフォーマンスの詳細(読み込みまたは応答にどれだけ時間がかかるか)
- ファイル外(Figmaホーム画面、コミュニティ、設定など)で読み込まれるページ
- ナビゲーションパターン(どのビューまたは画面がどの順序で開かれるか)
操作するファイル
- ファイルのサイズ、構造、複雑さ
- ファイルのパフォーマンス(レンダリング時間、使用するメモリ)
使用している環境
- ブラウザまたはデスクトップアプリのバージョン
- オペレーティングシステムの詳細
- デバイス仕様(CPU、メモリ、画面解像度)
- ネットワーク接続の品質(レイテンシ、帯域幅、エラー)
- 接続している地理的地域
アプリのパフォーマンス
- JavaScriptのパフォーマンスプロファイル(Figmaコードがどのように実行されるかについてのタイミング情報)
- アプリのエラーとスタックトレース
- リソースの使用状況(CPU、メモリ、グラフィックス)
- ネットワークリクエスト(例: APIコール、画像やフォントのようなアセットの読み込み)
- 遅い操作(目に見える遅れを引き起こすのに十分長い時間アプリをブロックするタスク)
データ保持
このデータは問題の調査に必要な期間だけ保持します。その後は、自動的に削除されます。
プライバシーとセキュリティ
- デバッグビューでは、デザインやテキスト内容、個人ファイルは収集されません。
- データはトラブルシューティングのためだけに使用され、第三者と共有されることはありません。
- デバッグビューがオフになると、それ以降はデバッグレベルのデータは収集されません。