ドメインとドメインキャプチャーに関するガイド
この記事では、組織のメンバーシップの2つの重要な概念(ドメイン ↓とドメインキャプチャー ↓)について説明します。
ドメイン
ドメインとドメイン名により、エンティティーをオンラインで識別できます。ドメイン名は、エンティティーのWebサイトアドレスwww.figma.com
またはメールアドレスsupport@figma.com
で確認できます。
Figmaでは、どのユーザーが組織のメンバーであり、どのユーザーがゲストであるかが、ドメインで識別されます。メンバーとゲストの比較 →
ACME Corpは、acme.org
、acmecorp.org
、dev.acme.org
の3つのドメインを組織に登録しています。
acme.org
、acmecorp.org
、dev.acme.org
のいずれかのメールアドレスを持つユーザー全員がメンバーです。
いずれかのメールアドレスを持たないユーザー全員(name@gmail.com
またはname@notyourdomain.com
など)がゲストです。
組織は、サブドメインを含む複数のドメインを使用できます。組織管理者は、組織ドメインを追加または削除できます。
ドメインキャプチャー
ドメインキャプチャーは、Figmaが組織ドメインに登録されるアカウントを取り扱う方法に影響します。ドメインキャプチャーがオンの場合、会社ドメインがあるアカウントはすべて組織に追加されます。
新しいメンバー(会社のメールアドレスを持つユーザー)は、既存の組織に参加します。別の会社アカウントを作成することはできません。これは、既存のアカウントにも将来のアカウントにも適用されます。
ドメインキャプチャーは、(会社のメールアドレスを持たない)ゲストには適用されません。ゲストが組織にアクセスするには、ゲストをチーム、プロジェクト、またはファイルに招待する必要があります。メンバーとゲストの比較 →
ドメインキャプチャーは、メンバーの追加方法、メンバーが組織に参加するときのドラフトの状態、メンバーの削除時の動作に影響します。
組織管理者は、ドメインキャプチャーを有効にするか、無効にするかをリクエストできます。
ドメインキャプチャーがオンであるかどうかの確認方法 通常、ドメインキャプチャーがアクティブであるかどうかは、ビジネスプランにサインアップした方法に応じて、次のようになります。
- セールスチーム: ドメインキャプチャーはデフォルトでオンです。
- Figmaでのアップグレード: ドメインキャプチャーはオフです。Figmaサポートチームに連絡して、組織でオンにします。
メンバーを追加する
メンバーとゲストを組織に追加するには、多くの方法があります。組織のドメインキャプチャーの設定により、使用できるオプションが決まります。
方法 | ドメインキャプチャーがオン | ドメインキャプチャーがオフ |
---|---|---|
会社アカウントがデフォルトで組織に追加される |
✓ | ✕ |
すべての会社アカウントがデフォルトで組織に追加される |
✓ | |
すべての会社アカウントがデフォルトで組織に追加される |
✓ | |
✓ | ✓ | |
✓ | ✓ | |
✓ | ✓ |
メモ: エンタープライズプランの場合、組織管理者はゲストのアクセスを制限または管理できます。組織のリソースにゲストを招待すると、ブロックされるか、管理者の承認を求められる場合があります。
ドメインキャプチャーがオン
ACME Corpは、acme.orgとdev.acme.orgの2つのドメインを組織に登録しています。ACMEのメールアドレスを持つユーザー全員が同じ組織に含まれるようにするため、ドメインキャプチャーをオンにします。
これで、確認済みの会社メールアドレスを持つ全ユーザーが既存の組織に追加されます。この対象ユーザーは、次のとおりです。
-
acme.org
またはdev.acme.org
のドメインのメールアドレスを使用するユーザー - 既にFigmaアカウントを会社のメールアドレスで登録しているユーザー
- 会社のメールアドレスを使用して新しいFigmaアカウントを作成するユーザー
ドメインキャプチャーがオフ
ACMEは世界中にオフィスがある国際企業です。同社は各地域(北米、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東、アフリカ)で別々の組織を設定します。
- 北米の組織が登録するドメインは、
acme.org
とna.acme.org
- アジア太平洋の組織が登録するドメインは、
acme.org
とapac.acme.org
- ヨーロッパ、中東、アフリカの組織が登録するドメインは、
acme.org
とemea.acme.un
acme.org
のメールアドレスを持つユーザーは、3つの組織のいずれにも参加できます。また、メンバーは既存の組織とは別の新しいチームまたは組織を作成できます。
場所固有のメールアドレスを持つユーザーは、その場所の組織に参加できます。たとえば、アドレスがemea.acme.org
のユーザーは、ロンドンを拠点とする組織にアクセスできます。
ドラフトのオーナーシップ
通常、組織にはプライバシーとセキュリティに基づく特別な要件や制限があります。組織に属している場合、アカウントには自身のアカウントにリンクされている組織だけでなく、組織外のチームも含まれます。組織について →
- 組織: 組織内のチーム、ファイル、およびリソース。組織内では、組織がすべてを所有し、組織管理者が管理できます。
- 組織外のチーム: 組織外のメンバーで構成されるスターターチームまたはプロフェッショナルチームです。アップグレードから除外されたチームや、業務用メールアドレスで参加した社外チームの場合もあります。このチームは組織外にあり、メンバーが脱退すると簡単にはアクセスできなくなります。
メンバーを組織に追加すると、そのユーザーのドラフトも追加されます。既存のドラフトフォルダの場所は、組織のドメインキャプチャー設定によって決定されます。
ドメインキャプチャー設定に基づくドラフトフォルダの場所:
ドメインキャプチャーがオン |
ドメインキャプチャーがオフ |
---|---|
組織内の移行したドラフトを検索する |
メンバーが組織に参加すると、既存のドラフトの場所は次のようになります。
|
メンバーを削除する
組織内では、組織がすべてを所有し、組織管理者によって管理されます。組織からメンバーを削除すると、次のようになります。
- 組織へのアクセス権が削除され、組織のチーム、ファイル、ライブラリにアクセスできなくなります。
- チームのオーナーシップが、そのチームで最高権限を持つメンバーに移行します。削除したメンバーが個々のファイルやプロジェクトも所有していた場合には、これらのリソース上で
編集可
またはそれ以上のアクセス権を持つユーザーにオーナーシップが移行します。 - ドラフトがすべて組織スペースから組織の[共有プロジェクト]フォルダに移動されます。[共有プロジェクト]フォルダ内のファイルは、他のすべてのコラボレーターに対してロックされます。組織管理者は、プロジェクトのオーナーシップを要求してファイルのロックを解除し、新しいオーナーに割り当てることができます。
ドメインキャプチャーにより、メンバーが組織外の自分のアカウントにアクセスできるかどうかが決まります。
ドメインキャプチャー設定に基づくアカウントのアクセスは次のとおりです。
ドメインキャプチャーがオン |
ドメインキャプチャーがオフ |
---|---|
メンバーやゲストは自分のFigmaアカウントにアクセスできなくなります。これには、ドラフト、チーム、組織外のチームの共有ファイルやプロジェクトが含まれます。 |
ユーザーのメールアドレスが組織から切り離されます。ユーザーが引き続きそのメールアドレスにアクセスできる場合は、組織外のチームにアクセスできる可能性があります。 |
メモ: SAML SSOが有効な場合は、IDプロバイダーに連絡してプロビジョニング解除をする必要があります。これで、ユーザーがドメインキャプチャー設定にかかわらずFigmaアカウントにログインできなくなります。