組織入門
組織は、個々のチームより多くの機能を持ったセットアップです。多くのチーム間でリソースを共有する必要がある大手業または成長中の企業に最適です。
プラン特有の機能
組織用プランには、ビジネスとエンタープライズの2つがあります。組織アカウントは両方のプランでほぼ同じですが、この記事で説明するようにいくつかの違いがあります。組織アカウントについて →
大きな違いの1つは、チームの階層構造です。エンタープライズプランは、ワークスペースをサポートします。ワークスペースでは、組織内に別の構造層を追加することができます。ワークスペースが組織にどのような影響をもたらすかについては、以下の図をご確認ください。
その他の違いは、利用できる機能です。
機能 | ビジネスプラン | エンタープライズプラン |
カスタムフォント | ✓ | ✓ |
組織全体でのライブラリの共有 | ✓ | ✓ |
ライブラリ分析の追跡 | ✓ | ✓ |
ブランチの作成と統合 | ✓ | ✓ |
組織のアクティビティの表示 | ✓ | ✓ |
登録ドメインとドメインキャプチャー | ✓ | ✓ |
SAML SSOを使用したメンバーの認証 | ✓ | ✓ |
SCIMによるユーザーへのプロビジョニング | ✓ | ✓ |
SCIMによるシートタイプの設定 | ✕ | ✓ |
ワークスペースの作成 | ✕ | ✓ |
デフォルトのシートタイプの設定 | ✕ | ✓ |
ゲストのアクセスの制限 | ✕ | ✓ |
アクティビティログAPIへのアクセス | ✕ | ✓ |
チーム作成の管理 | ✕ | ✓ |
コーポレートネットワークでのアクセスの制限 | ✕ | ✓ |
外部コンテンツへのアクセスの制限 | ✕ | ✓ |
ワークスペース
エンタープライズプランでは、ワークスペースを作成できます。ワークスペースは、チーム、人、リソースの集合です。ワークスペースを組織内に追加すると、別の構造層として機能します。
ワークスペースは、組織内のさまざまなチーム、部門、コストセンター、ビジネスユニットなどの単位で使用できます。
各ユーザーが一度にアサインされるワークスペースは1つだけです。ワークスペースにアサインされると、いずれかのデフォルトチームに追加されます。ワークスペースの外のチームの表示やそれらのチームへの参加、他のワークスペースのライブラリの参照やアクセスも可能です。
組織管理者はワークスペースを作成し、それぞれのワークスペースに専任の管理者を割り当てます。その後、チームと(ゲストを含む)メンバーをワークスペースに割り当てることができます。組織参加時に、ワークスペースの選択を求めるワークスペースセレクターが表示されることがあります。
チーム
チームプランで特定のチームにアクセスするには、自分のアカウントでそのチームに招待される必要があります。組織では、組織内のすべてのチームを表示し、自分に関連するチームに参加することができます。
組織内には、必要なだけチームを作成することもできます。会社の階層ごとにチームを作成したり、全社的なプロジェクトでは部門を超えたチームを作成したりできます。
組織のメンバーは、その組織に公開されているチームを見つけてアクセスできます。また、その他の表示チームへの参加をリクエストできます。
組織内のチームは、チーム全体のコンポーネントの使用状況の追跡ができるライブラリ分析などの追加機能にもアクセスできます。
その他のリソース
組織固有のリソースを同じチームの他のメンバーと共有できます。そのようなリソースには、スタイル、コンポーネントライブラリ、カスタムフォント、プライベート組織プラグインなどが含まれます。
- ブランド固有のフォントをアップロードし、組織の全メンバーと共有できます。
- 組織固有のリンク共有設定を使用して、安心して組織のファイルを共有できます。
- プライベート組織プラグインの表示やインストールを行うことができます。
メンバーとゲスト
組織内のすべてのメンバーがアカウントタイプを持っています。それぞれのアカウントタイプによって、組織内で何にアクセスできるかが決まります。
これには、チーム、ライブラリ、プラグイン、ウィジェットなど、組織単位のリソースが含まれます。また、ブランチング、ライブラリ分析、共有フォントなどの機能もこれに当たります。
メンバーとは、組織のドメインのいずれかに一致するメールアドレスを持つ組織内の人を指します。メンバーは、組織内で共有されているチームやライブラリ、その他のリソースにアクセスすることができます。
Twigmaの組織には、twigma.com
ドメインとdev.twigma.com
ドメインが登録されています。Twigmaのメールアドレス(name@twigma.com
またはname@dev.twigma.com
)を使用して組織に参加する人すべてがメンバーとなります。
ゲストは、組織のドメインのいずれにも一致しないメールアドレスを持つ外部ユーザーです。請負業者、代理店、顧客、または外部の共同制作者などがこれに当たります。ゲストは組織へのアクセスが制限され、招待を受けたリソースのみを利用できます。組織のチームの参照や、フォント、プラグイン、ライブラリ分析などの共有リソースへのアクセスはできません。
Twigmaは、組織にtwigma.com
ドメインを登録しています。TwigmaはDsgnSystmという代理店と協力しており、この代理店はTwigma組織内の特定のチームに招待されています。DsgnSystmの共同制作者はdsgnsystm.com
のメールアドレスを持っているものの、twigma.com
のメールアドレスは持っていないため、ゲストとなり、招待されたチーム以外のチームやリソースにはアクセスできません。
シートタイプ
Figmaには、FigmaデザインとFigJamという2つの製品があります。組織に属する全員が両方の製品のシートを持っています。シートの割り当てと更新 →
それぞれのシートタイプは、デザインファイルまたはFigJamファイルで実行できるアクティビティーの種類を制御します。また、組織の請求に含まれるかどうかもシートタイプによって決まります。
シートタイプには、閲覧者、限定閲覧者、フルの3つがあります。製品ごとに異なるシートタイプを持つことができます。Figmaの無料シートと有料シート →
製品のフルシートがある場合は、その製品のファイルを編集できます。ユーザーも組織の請求に含まれるようになります。フルシートを持っていない場合は、管理者にアップグレードをリクエストしてもらいます。
ビジネスプランでは、チーム、プロジェクト、ファイルの権限によって、アクセスできる内容に違いがあります。チームの権限 →
組織管理者
管理者は、組織内で特別な管理権限を持つメンバーです。組織には、組織管理者とワークスペース管理者の2つのタイプの管理者が存在します。
組織管理者は、組織のあらゆる側面を管理します。これには、メンバーやリソースから、請求やその他組織全体の設定までが含まれます。
ワークスペース管理者(エンタープライズプランのみ)は、特定のワークスペースの管理を行います。ワークスペースメンバーのシートの管理、デフォルトチームの設定や割り当て、請求トゥルーアップでのサポートなどが可能です。
管理者設定
組織管理者は、組織の管理者設定にアクセスすることができます。メンバーの調整、チームの表示、アクティビティの監視、請求の管理、セキュリティ設定の構成を行えます。
チーム
組織管理者には、組織内のチームを管理する権限はありません。チームを管理できるのは、チーム管理者です。組織管理者は、全チームのリストを表示できます。
組織管理者は、空のチームのオーナーシップを取得し、限定的な一括アクションを実行することができます。
請求
Figmaには、FigmaデザインとFigJamという2つの製品があります。組織に属する全員が各製品にシートを持っています。シートの割り当てと更新 →
シートには、閲覧者、限定閲覧者、フルの3つがあります。製品ごとに異なるシートを使用できます。Figmaの無料シートと有料シート →
個人のシートタイプによって、組織の請求に含まれるかどうかが決まります。フルシートを持つユーザーは、組織の請求に含まれます。ビジネスプランとエンタープライズプランの請求 →
SAML SSO
強化されたセキュリティ要件が必要な組織では、FigmaでSAML SSOを設定できます。FigmaのSAML SSOガイド →
- Security Assertion Markup Language (SAML)は、アプリケーションにログインするためのセキュリティスタンダードです。
- Single Sign On (SSO)を使用すると、1つのログイン情報で多くのアプリケーションやウェブサイトにログインできます。
SAML SSOは、次に挙げるFigmaの専用プロバイダーのいずれかを使用してセットアップできます。
お使いのプロバイダーが上記にない場合は、カスタムSAML SSO設定をセットアップできます。