Figmaデザインでのカラーモデル
色を表現するために使われる用語はたくさんあります。この記事では、カラーモデルという用語を使って、色を表現するさまざまな方法を説明します。
Figmaでは、Hex、HSB、HSL、CSS、RGBという5つのカラーモデルで色を表示できます。
カラーモデルの切り替えはFigmaの色を説明する方法にのみ影響します。Figmaがどのように色を表現するかには影響しません。
カラープロフィールは、Figmaで色がどのようにレンダリングされるかに影響します。デフォルトのカラープロフィールとして、デザインファイルのカラープロフィールとして、またはアセットのエクスポート用に、sRGBまたはDisplay P3のいずれかを選択できます。カラープロフィールと色管理について詳しくはこちら →
カラーモデル
デフォルトでは、Hexモデルを使って色の値を表現します。色選択機能で他のモデルのカラー表記を見ることもできます。
Hex
Hexは、Figmaのデフォルトのカラーモデルで、16進数コードの色を指します。これは、RGB値を表す英数字の省略形です。
ウェブやデジタルデザインのクリエーターは、このカラーモデルの表記法を16進数コードと呼んでいます。
Hex値は8文字で、以下の構文を使用します。
#RRGGBBAA
- RRは赤成分を表します。
- GGは緑成分を表します。
- BBは青成分を表します。
- AAはアルファ成分を表します。alpha値00は完全に透明な色を表し、FFは完全に不透明な色を表します。
RGB
RGB (すなわちRed、Green、Blue)は、最も一般的に使用されているカラーモデルです。
モニターやスクリーンにレンダリングされるすべての色は、さまざまな量のRed、Green、Blueで構成されています。
RGB値は以下の構文で表されます。
(red, green, blue, alpha)
- Red、Green、Blue (赤、緑、青)の値は、0から255の整数で色の強さを表します。
- alpha値は、不透明度を、0.0 (完全に透明)から1.0 (完全に不透明)の間の数値で定義します。
HSB
Hue (色相)、Satuation (彩度)、Brightness (明度)は、RGBモデルの代替表現です。
これは、ディスプレイが色をとらえるやり方(RGB)とは異なり、人の目による色の感じ方に基づいた表現です。
HSB値は以下の構文で表されます。
(hue, saturation, brightness, alpha)
- 色相値は度数で計測され、0から360までの整数で表されます。
- 彩度値は0から100までの整数で表され、100が最も高彩度です。
- 明度値は0から100までの整数で表され、100が最も高明度です。
- alpha値は、不透明度を、0.0 (完全に透明)から1.0 (完全に不透明)の間の数値で定義します。
HSL
Hue (色相)、Satuation (彩度)、Luminance (輝度)もまた、人の目がどのように色を認識するかに基づいたカラーモデルです。
HSBと同様、RGBモデルの代替表現です。HSBとHSLの主な違いは、彩度と明度の扱い方です。
HSL値は以下の構文で表されます。
(hue, saturation, luminance, alpha)
- 色相値は度数で計測され、0から360までの整数で表されます。
- 彩度値は0から100までの整数で表され、100が最も高彩度です。
- 輝度値は1から100までの整数で表され、100が最も高明度です。
- alpha値は、不透明度を、0.0 (完全に透明)から1.0 (完全に不透明)の間の数値で定義します。
CSS
CSSカラーモデルでは、CSS構文を使用してRGBa値を表示または入力できます。
CSS値は以下の構文で表されます。
rgba(red, green, blue, alpha)
- Red、Green、Blue (赤、緑、青)の値は、0から255の整数で色の強さを表します。
- alpha値は、不透明度を、0.0 (完全に透明)から1.0 (完全に不透明)の間の数値で定義します。
開発者やエンジニアに色を伝えたい場合、CSSモデルでは、選択した色のCSSで使いやすい表記をコピーすることができます。これにより、フォーマットも含めてスタイルシートに直接貼り付けることができます。開発者へのハンドオフについて詳しくはこちらをご覧ください。
カラーモデル値の表示と調整
色選択機能で異なるカラーモデル間の色を表示し、更新します。
- 右サイドバーの[塗り]または[線]をクリックすると、色選択機能(カラーピッカー)が開きます。
- [色相]と[不透明度]スライダーの下に、現在のカラーモデルと、対応する値が表示されます。
- ドロップダウンを使ってカラーモデルを切り替えます。[Hex]、[HSB]、[HSL]、[CSS]、[RGB]から選択します:
Figmaでは、選択した表記法で値が表示されます。
また、利用可能なフィールドに直接値を入力して色を調整することもできます。
- RGB、HSL、HSBカラーモデルには、alpha値用の独立したパーセンテージフィールドがあります。
- CSSモデルには、alpha値を0.0から1.0の間の数値で含める必要があります。
- Hexの場合は、次のどちらかを選ぶことができます。
- 6桁の16進数コードを入力し、alpha値の調整には別のパーセンテージフィールドを使用する
- 最後の2桁にalpha値を含む8桁の16進コードを入力する