Figmaのライブラリに関するガイド
Figmaでは、ライブラリは、コンポーネント、スタイル、およびバリアブルのような、デザインアセットのコレクションです。これらのデザインは1つのファイルの中に存在していますが、異なるファイルまたはプロジェクトをまたがって再使用されます。
多くの場合、ユーザーはライブラリを使用して、ボタン、アイコン、UI、色、プロパティの値などの一般的なデザイン要素を共有します。これにより、すべてのユーザーが一貫性を保ちながら、既存のデザインを利用して容易に構築できるようになります。
ライブラリのアセットに変更が加えられると、ユーザーは変更を確認して、デザインを自動的に更新することができます。
例
架空のアプリHabitzに取り組んでいるデザインチームによる、Figmaのライブラリの使用方を例にします。
- Kaiは、ナビゲーションバー、メニュー、ヘッダー、その他のUI要素など、アプリのさまざまな部分のコンポーネントをファイルに作成します。
- 完成したコンポーネントをファイル内からライブラリとして公開します。
- 同じプロジェクト内の別のファイルで作業しているTimothyは、ライブラリを表示し、キャンバスにいくつかのコンポーネントを追加します。
- しばらくして、Kaiはライブラリが公開されたファイル内のコンポーネントの1つを更新します。
- コンポーネントを使用するその他のすべてのファイルで作業しているユーザーは、そのコンポーネントに利用可能な更新があるという通知を受けます。ユーザーはコンポーネントをレビューして、準備ができたら更新を受け入れます。使用しているコンポーネントのすべてのインスタンスに更新が適用されます。
KaiとHabitznoチームについてもっとお知りになりたいなら、リンク先で、デザインシステムの立ち上げまでの彼らの旅をたどることができます。Figmaのデザインシステムコースの紹介 →
ライブラリで使用するコンポーネント、スタイル、またはバリアブルを作成する
ライブラリの目的は、共に働く他のユーザーと再使用可能なデザインアセットを共有することです。これらのアセットには、コンポーネント、スタイル、またはバリアブルがあります。タブを選択するとそれぞれについて詳細が表示されます。
コンポーネントはデザインの構成要素です。
それはアイコンやボタンのような個々の要素であったり、またはメニューやレイアウトのような要素のコレクションであったりします。
ライブラリを使用する場合、ライブラリファイルにはメインコンポーネントが含まれていて、ユーザーが使用できるようにコンポーネントのプロパティを定義しています。
ファイルのライブラリにアクセスする場合、コンポーネントのインスタンスをキャンバスに追加することができます。このインスタンスは、メインコンポーネントに加えられた更新を受け取ります。
デザインにコンポーネントを作成する方法の詳細 →
スタイルには、再使用するプロパティまたは設定のコレクションが定義されています。たとえば、以下についてスタイルを使用できます。
- 塗りおよび線の特定のカラー値のキャプチャー
- フォント、行間、文字間隔などのテキストプロパティの定義
- シャドウおよびぼかし範囲エフェクトのプリセットの作成
- 行、列、およびレイアウトグリッドのフォームへの共有可能な枠組みの作成
バリアブルにはあらゆる種類のデザインプロパティに適用できる再利用可能な値が保存されます。
たとえば、以下のようなことができます。
- デザイントークンを作成して、デザインシステムの管理を効率化
- 異なるデバイスサイズ間でフレームを切り替え、定義した空間システムに従って、スペーシングを直ちに更新する
- 異なる言語がデザインにあたえる影響をプレビューする
- 極めて機能的なチェックアウトカートデザインを作成し、カートに追加されたアイテムに基づいて注文総額を計算する
- 質問に対するユーザーの回答が正しいか正しくないかを示す、条件付きロジックを使用したインタラクティブなクイズのプロトタイプを作成する
ライブラリの公開
コンポーネント、スタイル、またはバリアブルを他のファイルで使用するためには、ライブラリとして公開しておく必要があります。どれを公開するか、ビジネスプランおよびエンタープライズプランでは、誰がアクセスできるかを選択することができます
公開したスタイル、コンポーネント、バリアブルを変更する場合、変更は現在のファイルのインスタンスにのみ適用されます。それらの変更をライブラリに反映するには、変更をライブラリにも公開する必要があります。
ファイルで使用するライブラリを選択する
ユーザーは、編集可
アクセス権のあるドラフトファイルまたはチームファイルの公開済みライブラリにアクセスできます。管理者はチームまたは組織のためにデフォルトライブラリを設定することができ、すべてのファイルで自動的に有効になります。
ファイル内のライブラリアセットの使用
使用するライブラリが見つかったら、各リソースの手順に従って、コンポーネント、スタイル、またはバリアブルをファイルに追加できます。
ファイル内のライブラリへの更新の受け入れ
ライブラリ内のメインコンポーネント、スタイル、またはバリアブルの更新が公開された場合、そのコンポーネント、スタイル、バリアブルが使用されているすべてのファイルで更新が利用可能になります。
ファイルに対する編集可
アクセス権を持つユーザーは、変更を確認して承認または無視できます。
- ライブラリからの更新の受け入れ
ライブラリの管理
ライブラリファイルの編集可
アクセス権があれば、ユーザーはファイルへの権限の設定、ライブラリの公開の取り消し、アセットのファイル間での移動を行うことができます。