Figmaベータ版の機能
Figmaには、ユーザーがベータ版として利用可能な開発中の機能が多数あります。この記事では、利用可能なベータ版の機能とその内容、ベータ版のタイプ、各機能へのアクセス方法を紹介します。
ベータ版のタイプとは、アクセス権のレベルのことで、次の種類があります。
- オープンベータ版: すべてのFigmaユーザーが参加できるベータ版です
- クローズドベータ版: 招待を受けたユーザーだけが参加できるベータ版です
- 限定ベータ版: すべてのFigmaユーザーが利用可能なベータ版ですが、ベータユーザーの人数が制限されています
注: ベータ版の機能は、ベータ期間に変更されることがあります。また、この期間中、バグやパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
デスクトップアプリオープンベータ版
Figmaでは、デスクトップアプリのベータ版を利用できます。
アプリのベータ版を使用すると、一般ユーザーにリリースする前のFigmaのテストのバグ修正と性能改善に協力することができます。このベータ版では、Figmaがまだリリースしていない機能にはアクセスできません。
Figmaデスクトップアプリとベータ版は、同時にインストールして使用できます。デスクトップアプリの両バージョンのコア機能は同じです。
バリアブルオープンベータ版
デザインやデザインシステム、複雑なプロトタイプにかける時間や労力を節約するには、バリアブルを使用します。バリアブルは現在、ベータ版ですが、すべてのFigmaユーザーが利用できます。ベータ期間中も継続的に、機能の追加と使いやすさの改善が行われます。
今後のリリース
バリアブルは今後も進化し、成長していきます。これから登場する機能に前もって備えることができるように、当社が将来、何を実現しようと取り組んでいるかをご紹介します。
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タイポグラフィーバリアブルタイプ
現在、タイポグラフィーバリアブルをどのようにサポートするかを検討しています。フォントの種類やサイズ、間隔のようなタイポグラフィープロパティのさまざまな組み合わせを切り替える方法を提供したいと考えています。
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追加プロパティのサポート
- プロパティフィールドの追加: まもなく、線の幅、エフェクトの色、レイヤーの不透明度などをバリアブルに適用できるようになります。
- コンポーネントプロパティタイプの追加: 現在、バリアブルの割り当て先に指定できるのは、バリアントプロパティだけですが、他のコンポーネントプロパティタイプもサポートできるように取り組んでいます。
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拡張コレクション
大企業では異なるチームにより行われることの多い、サブブランドのテーマ設定に対処する方法をデザインしています。拡張コレクションを使用すると、ブランド固有のオーバーライドを既存のバリアブルコレクションに追加し、このオーバーライドを追加モードとして公開することができます。
拡張バリアブルコレクションは、エンタープライズ専用の機能になる予定です。
開発モードとVS Code連携オープンベータ版
開発モード
Figmaデザインの開発モードには、開発者がデザインファイルを移動し、デザインをコードへ変換するために必要なものがすべてそろっています。開発モードでは、デザイナーと開発者が同時に同じページにアクセスできるので、ハンドオフのプロセスで重要な内容が失われません。
開発モードでは、以下を実行できます。
- デザインコンポーネントからのプロパティ、値、コードを表示およびコピーする
- フレームバージョンを比較することで、前回ファイルを表示したときからの変更点を確認する
- 重要なレイヤー情報を表示する簡単なインタラクションで、デザインをインスペクトおよび移動する
- セクションのステータスで、開発準備用のデザインを迅速に検索する
- Jira、Storybook、GitHubなど開発者に特化した統合機能を使用してワークフローを合理化する
- 関連するリンクと開発者リソースをコンポーネントに追加する
VS Code連携
VS Code連携拡張機能を使用すると、デザインファイルの移動およびインスペクト、デザイナーとのコラボレーション、変更の追跡、デザイン実装のスピードアップのすべてを、開発環境から離れることなく行うことができます。
開発モードの価格プラン
注: 開発モードとVS Code連携はまだベータ版であるため、ここに記載されている価格とタイムラインは変更される可能性があります。変更については、随時お知らせいたします。
開発モードとVS Code連携は現在、どちらもベータ版で、2023年末まではどなたでも無料でご利用いただけます。2024年からは、開発モードとVS Code連携拡張機能の利用には有料シートが必要になります。
開発モードの導入により、Figmaで作業を行う開発者をサポートするため、さまざまなタイプの閲覧者エクスペリエンスや編集者エクスペリエンスの提供を開始します。
無料の閲覧者エクスペリエンス
閲覧者シートを持つ開発者は、デザイナーとコラボレーションし、デザインの変換に必要な情報へアクセスできます。
閲覧者は閲覧のみのデザインモードで、デザインファイルにアクセスし、次のような対話型操作を行うことができます。
開発モードのみのエクスペリエンス
開発モードでは、開発者が効率を向上させ、ニーズに合わせてFigmaをカスタマイズできます。このプランは、主たる業務がファイルのインスペクトで、デザインの編集をする必要のない開発者に適しています。
開発モードのユーザーは、閲覧者が可能な操作に加え、以下を行うことができます。
- 開発モードにアクセスして、ファイルの移動とインスペクトを実行
- デザインステータスと変更を追跡
- コードの出力をカスタマイズ
- Figmaを開発者のツールキットと統合
- デザインファイルを開発者のコードベースと同期
このタイプのシートのコストは次のとおりです。
- ビジネスプランでは、1か月あたり1シート25ドル。
- エンタープライズプランでは、1か月あたり1シート35ドル。
編集者シートがあれば、開発者は、自分の作業を妨げているものを排除したり、独自のアイデアをテストしたりするために、デザインを変更することができます。開発モードとVS Code連携は、プロフェッショナル、エデュケーション、ビジネス、エンタープライズの各プランの編集者シートに含まれます。すでに編集者シートを持っている場合は、来年、これらの機能に追加料金なしでアクセスできます。
編集者は、開発モードのユーザーが可能な操作に加え、以下を行うことができます。
- デザインモードでのファイルの編集、およびすべてのデザインツールの使用
- デザインの編集が可能なプラグインの実行
- セクションへの開発準備完了マークの付与/削除(デザインモードまたは開発モード)
FigJamのJambotオープンベータ版
JambotはFigJamのウィジェットで、ChatGPTのビジュアル版をボードに追加します。Jambotは、ミーティングの付箋を要約する、アイデアをブレインストーミングする、文章を別のスタイルで書き直すなどさまざまな場面で役立ちます。
Jambotには次のような用途があります。
- チームミーティングを開始する方法をブレインストーミングする。または
- ボード上の付箋メモを要約して、ミーティングのまとめや、アクション可能なタスクの作成を支援する
- 特定のオーディエンス、トーン、または形式に合わせてテキストを再構成する
- ウィジェットに質問したり、トピックを発展させたりして、新しいことを学ぶ
- コードを記述する