スクリーンリーダーでFigJamを使用する
FigJamが初めての場合は、FigJamのベーシックガイドをご覧ください。
デスクトップデバイス上のスクリーンリーダーを使用し、FigJamファイル内での移動、編集を行うことができます。
- ボード、そのオブジェクト、そのメニューの周囲にフォーカスを移動できます
- セクション、付箋、シェイプ、代替テキストなど、オブジェクトのコンテンツを読み取れます
- オブジェクトとその内容を作成、編集できます
アクセシビリティ対応のFigJamボードの作成方法についてはこちら →
スクリーンリーダー設定
デフォルトではスクリーンリーダーはFigJamボードにアクセスできません。アクセスできるようにするには以下の手順に従ってください。
- Macでは⌘Command/または⌘CommandP を押すか、WindowsではControl/とControlPを押して、クイックアクションメニューを開きます。
- 「Accessibility setting」と入力し、Return/Enterキーを押します。
これにより、アクセシビリティ設定ダイアログが開きます。ここで、FigJamボードのコンテンツのアクセシビリティを有効にできます。
注意: FigJamをボードからアクセスできるようにするために、特定のWeb HTMLタイプを使用しています。そのため、お使いのスクリーンリーダーがグループ、領域、見出し、テキストを読み取れるようにしてください。
FigJamファイル内の移動
FigJamファイルには、いくつかのトップレベルの領域があります。キーボードショートカットを使用して、フォーカスを動かすことができます。
領域にフォーカスするには以下の方法に従ってください。
- Mac: ⌘Command⌃Control→
- Windows: ControlF6
前の領域にフォーカスを戻すには以下の方法に従ってください。
- Mac: ⌘Command⌃Control←
- Windows: ShiftControlF6
領域には次の要素があります。
- ボード: これはFigJamボード自体であり、ここにはセクション、付箋、テキストなどのオブジェクトが含まれています。
- 選択プロパティメニュー: この領域は、ボード上でオブジェクトが選択されている場合に表示され、さまざまなプロパティ (フォント、カラーなど) を変更するボタンが表示されます。ボード上で何も選択されていない場合、この領域は使用できず、オブジェクトを移動するときにスキップされます。
- 展開されたコメントスレッド: 選択されたコメントスレッドがある場合、このダイアログが使用可能になります。そこには、選択したコメントスレッドの内容が含まれます。
- ヘルプウィジェット: Figma ヘルプセンターやキーボードショートカットなど、FigJamを使用するためのリソースと参照が含まれるで折りたたみ可能なメニューです。
- 作成ツール: 使用中の作成ツールを切り替えるボタンのあるツールバー。このツールバーは主にマウスで使用することを目的としているため、キーボードのみを使用するユーザーには、Macの場合は⌘Command/または⌘CommandP、Windowsの場合はControl/とControlPを押して、クイック アクションメニューを使用してノードを作成することをお勧めします。
- トップツールバー: 折りたたみ可能なメインメニュー、ファイル名、音声通話、共有、ファイルの表示オプション変更のためのエントリーポイントを含むツールバーです。最初のボタンはFigmaメニューです。メインメニューを移動するには、↑キーと↓キーを使用します。EnterまたはSpaceでメニューオブジェクトを選択したりサブメニューを開いたりすることができます。サブメニューを閉じるには、Tabを使用します。
ボード内の移動
ボードには、作業者やその共同編集者が作成したすべてのコンテンツが含まれています。付箋、シェイプ、画像などのオブジェクトは2Dボード上のどこにでも配置でき、セクションで整理できます。セクション内に配置されたオブジェクトはそのセクションの子とみなされ、オブジェクト同士は兄弟とみなされます。ボード上に直接配置された (セクション内にネストされていない) オブジェクトもすべて、互いに兄弟とみなされます。
キーボードショートカットを使用してオブジェクトを選択して、オブジェクトを移動するには、以下の方法に従ってください。
- Tabキーで次の兄弟オブジェクトを選択します
- ⇧ShiftTabで前の兄弟オブジェクトを選択します
- テキストを編集している場合は、Tabキーを押すことで、ボード上の次の編集可能なテキストフィールドを選択できます
Tabキーを押しても、異なる階層内のオブジェクトは選択されません。
- 現在選択されている親オブジェクト内の子をすべて選択するには、Return/Enterを押します。
- ShiftReturn/Enterを押せば、現在選択されている子オブジェクトの親を選択できます。
ボードへのオブジェクトの追加
クイックアクションメニューからボードにオブジェクトを追加します。クイックアクションを使うと、キーボードのみの使用で、設定の更新や、アクションの実行が可能となります。これには、キーボードショートカットを持たないアクションや設定が含まれます。
クイックアクションメニューにアクセスするには、Macの場合、⌘Command/または⌘CommandPを、Windowsの場合はControl/またはControlPを押します。
クイックアクションメニューにアクセスするショートカットは、キーボードのレイアウトによって異なります。クイックアクションメニューの使用方法についての詳細についてはこちら→
オブジェクトを作成するには、クイックアクションメニューに「Create new <オブジェクトタイプ>」と入力し、Enterキーを押します。たとえば、新しい付箋を作成する場合は「Create new sticky note」と入力し、Return/Enterキーを押します。
新しいオブジェクトは画面の中央に作成されます。いずれかのセクションが選択されている場合は、そのセクションの中央に作成されます。
オブジェクトを選択している場合、⌘CommandReturn/ControlEnterを押して、元のオブジェクトの隣に、そのオブジェクトの新しいインスタンスを作成することもできます。
クイックアクションを開くと、そのセッション中に実行した最新の3つのアクションが表示されます。最近のアクションは、タブを閉じるかファイルから離れることでリセットされます。最近のアクション間で移動するには↑と↓のキーボードショートカットを、それらを再度実行するにはReturn/Enterを使用します。
スタンプやコメントの追加
スタンプやコメントなどの、別のオブジェクトに貼り付けるオブジェクトを作成できます。
スタンプ
Eを押してスタンプホイールを有効化します。次に、特定のスタンプにフォーカスし、Return/Enterを押して、そのスタンプを使用したスタンピングモードを有効にすることができます。Tabを使用してボード上のオブジェクトを選択し、⌘CommandReturn/ControlEnterを押して、選択したオブジェクト上にスタンプを配置します。スタンプは選択したオブジェクトにのみ追加できます。Escキーを押せばスタンプモードを終了できます。
コメント
コメントを追加するには:
- コメントを追加するオブジェクトを選択します。
- Macでは⌘Command/または⌘CommandPを、WindowsではControl/またはControlPを押して、クイックアクションメニューを開きます。
- 「create new comment」と入力します。
- Return/Enterを押して、選択内容に追加するコメントの作成を開始します。
- Return/Enterをもう一度押してコメントを送信します。
コンテンツを編集
オブジェクトを移動
オブジェクトが選択されたら、矢印キーによってボード上でオブジェクトを移動します。⇧Shiftと矢印キーを使用することで、動きが大きくなります。
テキストを編集
テキスト編集が可能なオブジェクト (付箋、テキスト付きのシェイプ、プレーンテキストオブジェクトなど) の場合は、オブジェクトの選択を行い、Return/Enterキーを押してテキストの編集を始めます。テキスト編集を終了してオブジェクトの選択に戻るには、Escキーを押します。
FigJamでのテキストの書式設定についての詳細はこちら →
プロパティを編集
選択したオブジェクトのプロパティを編集するには、Macでは⌘CommandControl→を、WindowsではControlF6を押し、選択したオブジェクトのプロパティメニューにフォーカスします。メニューには、選択したオブジェクトタイプに応じて、フォントや背景色などのプロパティを調整するオプションが含まれています。
スクリーンリーダーでサポートされる機能
機能 | サポートあり |
---|---|
セクション | ✓ |
付箋 | ✓ |
シェイプ | ✓ |
表 | ✓ |
テキストオブジェクト | ✓ |
書式設定 | ✓ |
リンク | ✓ |
コメント | ✓ |
スタンプ | ✓ |
コードブロック | ✓ |
音声通話 | ✕ |
タイマーと音楽 | ✕ |
ステッカー | ✕ |
スポットライト | ✕ |
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