Config 2024: 管理者向けガイド
Configは、Figmaの毎年恒例の、プロダクトを作る人のためのデザインカンファレンスです。Configでは2日間コミュニティが集い、興味深い機能の発表や業界のプロフェッショナルとの交流をお楽しみいただけます。
今年はいくつかの新機能が発表されました。皆様は管理者として、これらの機能が自組織にどう関係するのか、一部のベータ機能を使用できるのは誰なのか、どうすれば自組織に取り込めるのかについて、いろいろと疑問をお持ちだと思います。ここでは新機能と、それらが皆様にとってどのような意味があるのかについて説明します。
Figma Slidesオープンベータ版
はじめに
この機能を使用できるユーザー
Figma Slidesは現在無料ベータ版です。2025年初頭には、無料プランと有料プランで一般提供が開始されます。価格はプランに応じて、ユーザー1人あたり月額$3または$5からとなります。
Figma Slidesはすべてのプランでどなたでもご利用いただけます。管理者は、組織全体のFigma Slidesのオプトイン/オプトアウトを選択できます。
Figmaが発表した最新製品、Figma Slidesは、デザイナーとそのチームメイトのための初のプレゼンテーションツールです。Figma Slidesは、Figmaの強力なデザインおよびコラボレーション機能にプレゼンテーションツールを組み合わせ、ストーリーテリングとエンゲージメントで力を発揮できるようにします。
Figma Slidesに関するFAQ
管理者としてFigma Slidesを無効にして、自分のチームで使えないようにすることはできますか?
Figma管理者は、管理ダッシュボードのチームまたは組織の全員について、Figma Slidesを利用できないように切り替えることができます。
Figma Slidesを無効にするには:
- ファイルブラウザの左のスライドバーで[管理者]をクリックします。
- ページの上部にある[設定]タブを選択します。
- [Figma Slides]が有効になっている場合は、クリックして設定を無効に切り替えます。
Figma Slidesのベータ期間が終了し、一般提供されるのはいつですか?
Figma Slidesは2025年初頭に一般提供が開始されます。開始前にお知らせします。
Figma Slidesの利用料金は?
Figma Slidesのベータ期間が終了すると有料製品になります。Figma Slidesの利用料金は次のとおりです。
- スターター: 無料
- プロフェッショナル: 月額$3/フルシート(年払い)、月額$5/ユーザー(月払い)
- ビジネス: 月額$5/ユーザー(年払い)
- エンタープライズ: 月額$5/ユーザー(年払い)
Figma全体の新しいAIツール限定ベータ版
はじめに
この機能を使用できるユーザー
Figmaデザイン全体のAIツールは、現在限定ベータ版であり、すべてのプランでご利用いただけます。
管理者は、チームまたは組織全体のAI機能利用のオプトイン/オプトアウトを選択できます。チームまたは組織をコンテンツトレーニング設定からオプトアウトすることもできます。
Figma AIは現在ベータ期間中で無料ですが、使用制限が適用されます。機能の一般提供が開始されると、追加料金が発生する可能性があります。変更がある場合は事前にお知らせします。
AIの構築に関しては、弊社が行っていること、それがお客様にとってどのような意味をもつのかについて、率直にお伝えしたいと考えています。FigmaのAIに対するアプローチについて→
Figma AIがあれば、開始までの時間が短縮され、求めるものが見つかり、作業に没頭することができます。より多くの創造性を引き出すためのスペースを確保しましょう。
AIツールは、Figmaデザイン、FigJam、Figma Slidesに搭載されています。
AI機能とコンテンツトレーニング設定の管理
管理者は、チームまたは組織でのFigmaのAIの使用方法を管理できます。AI設定は、スターターおよびプロフェッショナルチームの場合はチームレベルで、ビジネスおよびエンタープライズプランの場合は組織レベルで管理します。
- スターターおよびプロフェッショナルチームの場合、デフォルトでは、AI機能とコンテンツトレーニング設定が自動的にオプトインされます。チームの管理者は、これらの設定をいつでも切り替えられます。
- ビジネスおよびエンタープライズプランの場合、デフォルトでは、AI機能は自動的にオプトインされますが、コンテンツトレーニング設定は自動的にオプトアウトされます。チームまたは組織の管理者は、これらの設定をいつでも切り替えられます。
[AI機能]トグルをオフにすると、そのチームまたは組織のユーザーはFigma全体でAI機能にアクセスしたり使用したりすることが一切できなくなります。[AI機能]トグルをオンにすると、ユーザーは、アクセス権のあるAI機能を使用できます。製品およびプラン別のAI機能を使用できるユーザーの詳細はこちら→
注: Config 2024より前は、[FigmaおよびFigJamのAI機能]という設定がありました。この設定を無効にしているチームおよび組織は、6月26日以降、デフォルトでAI機能へのアクセスとコンテンツトレーニングがオフになります。
FigmaのAIツールに関するFAQ
管理者が自分のチームのAIを無効にすることはできますか?
Figma管理者は、チームまたは組織全員のAI機能へのアクセスを無効にできます。詳細な手順->
FigmaのAIツールの料金は?
FigmaのAI機能は、ベータ期間中の現在はすべて無料ですが、使用制限が適用されることがあります。機能の一般提供が開始されると、追加の料金が発生する可能性があります。変更があるときは事前にお知らせします。
UI3: デザインが一新されたFigma限定ベータ版
現在展開中のUI3は、10年以上前にクローズドベータ版として登場以来のFigmaインターフェースの3番目の新デザインです。時が経つにつれてFigmaは複雑化してきていますが、UI3はデザインエクスペリエンスを簡素化する取り組みの1つです。
Figmaの新デザインは、Figma製品全体の使いやすさ、人間工学に沿った仕様、一貫性を目的にしています。また、Figma AIやFigma Slidesなどの新機能をFigmaプラットフォーム全体で取り込めるように、Figmaを拡張する構造を導入しました。私たちの目標は、Figmaデザインを、デザイナーにとってより使いやすいものにするとともに、幅広いユーザーが利用しやすくすることです。
Figmaの新しいUIに関してチームや組織のユーザーをサポートする方法
Figmaでは、新デザインをユーザー単位で展開し、ユーザーが変化に対応できるようサポートしていきたいと考えています。Figmaの新デザインの操作方法について、組織のユーザーから質問があった場合や、特定の設定がどこに移動したのか分からないユーザーがいる場合は、次の記事を紹介してください。Figmaの新デザイン関連記事→
ヒント: Figmaでは、ユーザーがこの変化に対応できるように、ヘルプセンタードキュメントを積極的に更新しています。多くの記事にFigmaの新旧デザインを切り替えるトグルがあり、どちらのUIのドキュメントも読めるようになっていることにお気付きになるでしょう。新デザインのFigmaの記事がない場合は、しばらくしてから、再び確認してください。
UI3: Figmaのデザイン変更に関するFAQ
組織の全員がFigmaの新しいUIを同時に利用できるようになるのですか?
新デザインはユーザー単位で展開されるため、現時点では、新デザインをチーム全体で有効または無効にすることはできません。新旧どちらのバージョンのFigmaでも、Figmaのすべての機能があり同じように動作するため、チーム内でユーザーごとに使用するバージョンが違っていても、日々のFigmaの使用には影響しません。
Figmaの新デザインがUI3と呼ばれることがあるのはなぜですか?
Figmaの新デザインが「UI3」と呼ばれるのを聞いたことがあるかもしれません。これは、Figmaの3回目の大きなデザイン進化だからです。
開発モードの新しいビュー
チームがより良い製品を効率的に生み出せるように、Figmaは、デザインと開発の双方のニーズに対応できるように進化しています。デザイナーがさまざまなアイデアをすばやく何度でも試せる自由は維持されます。一方、開発者は、今ビルドできるデザイン、ファイル内の変更、ビルドする方法について、より明確なガイダンスを得られます。
次のような開発モードの機能でハンドオフプロセスを改善します。
- 開者準備完了ビュー: 直近の変更を先頭に表示することで、キャンバス全体で開発準備が完了しているデザインが、検索しなくても分かります。
- フォーカスビュー: 現在自分が調べているデザインだけが表示され、キャンバス上の他のデザインは表示されなくなります。
- ステータス更新: 新しい[編集済み]状態と[完了済み]ステータスは、デザインの状態についての明晰性を提供します。
Figmaデザインがさらに簡単に
次のようなQOLを向上させる更新の一般提供が開始されました。
レスポンシブなプロトタイプ作成と直感的なオートレイアウトから、アセットパネルでのUIキットの活用まで、お気に入りのFigmaの機能が望みどおりに機能するようになりました。
UIキット
Figmaで直接利用できる、AppleおよびMaterial Designのキュレーション済みのUIキットのセットから選択するだけで、デザインをすばやく開始できます。
チームまたは組織で新しいUIキットを使用したくない場合、プロフェッショナル、ビジネス、エンタープライズの各プランの管理者は、UIキット機能全体を無効にすることができます。
UIキットを無効にするには:
- ファイルブラウザの左サイドバーで[管理者]を選択します。
- ページの上部にある[設定]タブを選択します。
- [リソース]の[UIキット]が有効になっている場合は、トグルをクリックして設定を無効にします。
UIキットを無効にすると、これらのUIキットをファイルで使用することも、ライブラリモーダルから見つけることも一切できなくなります。
マルチスタックオートレイアウト
新しい機能と直感的なインタラクションで、オートレイアウトをさらに有効に活用しましょう。
⌃ Control
⇧ Shift
A
または⌃ Control
Alt
⇧ Shift
A
を押すだけで、複数のオートレイアウトフレームをデザイン要素全体に自動的に適用できます。
オートレイアウトの改善
考える時間を減らし、作成できるレイアウトを増やします。オートレイアウトの並べ替え、絶対位置、塗りの動作が、これまでより思い通りに動作するようになりました。
レスポンシブなプロトタイプビューア
レスポンシブにサイズ変更される新しいプロトタイプビューアのエクスペリエンスにより、あらゆる画面サイズでデザインを確認できます。プロトタイプ作成ビューでもインラインビューアでも使用できます。
請求に関する改善
最近、管理者が請求に関して可視性と管理を向上させるために利用できる2つの機能を新たに導入しました。
請求通知の頻度の向上: 現在、デフォルトでは次回の請求に関するメールを請求の数日前にお送りしています。このメールに加えて、請求通知を毎日または毎週受け取ることができるようになりました。
- 追加のメールには、アップグレードしたユーザー、アップグレードの原因となったアクションが記載されます。
- 本日より、新規アカウントについては、これらの追加のメールがデフォルトでオンになります。プロフェッショナルでは毎週、ビジネスとエンタープライズでは毎月です。
- 既存のお客様はいつでも機能をオンにできます。
シートアップグレードに管理者承認を要求する: シートのアップグレードに対して管理者の承認を必要とするには、Figmaアカウントに加わるユーザーに「限定閲覧者」の役割をデフォルトで割り当てます。これにより、新しいユーザーを有料シートにアップグレードするには、管理者からの明示的な承認が必要となります。