Figmaでのシートの管理
この機能を使用できるユーザー
プロフェッショナル、ビジネス、またはエンタープライズプランのすべてのメンバーとゲストは、Figma製品のそれぞれにシートを持っています。持っているシートのタイプによって、請求ステータスと、ファイルで実行できるアクションが決まります。
プランと有料シートの数によって、サブスクリプション料金の総額が決まります。
メモ: ご利用のプランの1シート当たりの料金については、figma.com/pricingをご覧ください。
Figmaでのシートの仕組み
Figmaには、FigmaデザインとFigJamの2つの製品があります。各製品に、閲覧者、限定閲覧者、フルの3つシートタイプがあります。
ビジネスプランとエンタープライズプランでは、Figmaデザインに開発モード用のシートもあります。開発モードは、フルFigmaデザインシートに含まれており、またFigmaデザインのデザイン機能を必要としないユーザー向けの、スタンドアロンの有料シートも用意されています。
各種のシートタイプでは、次のようなことができます。
閲覧者(無料、デフォルト)
閲覧者シートは、Figmaを始めやすくし、共同作業への障壁を取り除くため、無料になっています。閲覧者シートを持つユーザーはファイルを閲覧しコメントを追加することができます。また自分のドラフトでファイルを作成し編集することもできます。
チームのファイルを編集するなど、それぞれの製品において特定のアクションを実行することで、無料のシートから有料シートへ移動することができます。
限定閲覧者(無料)
限定閲覧者シートは、ユーザーが自身で有料シートにアップグレードにできないことを除いて、閲覧者シートと同じものです。限定閲覧者シートを持つユーザーが有料シートへアップグレードする場合は、管理者にアップグレードを申請することが必要となります。管理者は、申請を承認または拒否できます。
新しいユーザーに対して、シートタイプのアップグレードの前に、権限の申請を求める場合には、デフォルトのシートタイプを閲覧者から限定閲覧者に変更してください。
フル(有料)
Figmaでは、フルシートを持つユーザーは有料となります。フルシートを持つユーザーは、ファイルの作成と編集、各製品の全機能の使用、チームまたは組織の他のユーザーとの同時に作業することができます。
- Figmaデザインのフルシートには開発モードだけでなく、Figmaのすべてのデザインとプロトタイピングの機能が含まれています。
- ビジネスプランとエンタープライズプランでは、フル開発モードシートには、開発モードのインスペクション、コード生成、および開発者用の機能のすべてが含まれています。
- FigJamのフルシートにはブレインストーミング、図表の作成、ミーティングやワークショップの運営を可能にするすべての機能が含まれています。
各製品での異なるシートタイプの使用
Figmaの製品ごとにシートを有することになるため、無料シートと有料シートを組み合わせることができます。以下にその例を示します。
イネスは管理者です。Figmaを管理したいと思っていますが、有料シートは望んでいません。
イネスは、FigmaデザインとFigJamの両方で閲覧者または限定閲覧者のシートを使用することができます。
無料ユーザーと考えられるので、請求の対象にはなりません。
ヒント: Figmaを管理したいと思っているが有料シートは望んでいない管理者とオーナーは、それぞれの製品で限定閲覧者シートを使用することができます。
- ジュールはデザイナーです。Figmaデザインではフルシートを、FigJamでは閲覧者シートを持っています。ジュールのFigmaデザインの使用についてのみ支払いが必要となります。
- トミはプロダクトマネージャーです。FigJamはフルシートを持っていますが、Figmaデザインは限定閲覧者シートだけを持っています。FigJamの使用についてのみ支払いが必要となります。
- サムは開発者で、会社はエンタープライズプランを利用しています。サムは開発モードでフルシートを持っており、FigmaデザインとFigJamで限定閲覧者のシートを持っています。サムの開発モードの使用についてのみ支払いが必要となります。
フィフィはFigmaデザインとFigJamの両方でフルシートを持っています。フィフィの両製品の使用について支払いが必要となります
有料シートにするには
無料の閲覧者シートを持つユーザーは、次のいずれかのアクションを実行することで有料のフルシートにアップグレードできます。
- ファイルをドラフトからチームに移動する
-
編集可
の権限で共有されたファイルを編集する(プロフェッショナルプランおよびビジネスプラン) - [ファイルを編集]をクリックして、ファイルを編集する(エンタープライズプランのみ)
- プロジェクトでファイルを作成する
次は、閲覧者シートを持つユーザーがどのようにしてフルシートへアップグレードするかの例です。ジュリアンはフルシートを所有し、デザインファイルをサヴと共有していくつかのデザインに関する意見を聞きます。サヴがFigmaにサインアップすると閲覧者シートが割り当てられます。ジュリアンが送信したファイルをサヴが編集するとフルシートにアップグレードされます。
閲覧者によるフルシートへのアップグレードを望まないのであれば、デフォルトのシートタイプを限定閲覧者に変更してください。
管理者はいつでも、ユーザーを有料シートにアップグレードできます。
ヒント: 誰がいつアップグレードしたかを常に把握するために、有料シートへのアップグレードがあるたびに通知を受けることができます。
デフォルトのシートタイプの変更
ユーザーが許可なく有料シートへアップグレードすることを防ぐには、デフォルトのシートタイプを限定閲覧者に変更します。これによって、ある製品の限定閲覧者シートを持つユーザーは、シートをアップグレードする際に承認を求めることが必要になります。
次の方法でデフォルトのシートタイプを変更することで、新規ユーザーに必ず限定閲覧者シートが割り当てられるようにすることができます。
チーム管理者だけがデフォルトのシートタイプを変更できます。
- ファイルブラウザを開き、左サイドバーの自分のプロフェッショナルチーム名にカーソルを合わせ、[管理者コンソール]をクリックします。
- [設定]タブをクリックします。
- フィールドを使用して、FigmaデザインとFigJamの両方のデフォルトのシートタイプを選択します。
- [保存]を選択して、変更を適用します。
組織管理者だけがデフォルトのシートタイプを変更できます。
- ファイルブラウザの左サイドバーの[管理者]をクリックします。
- [設定]タブをクリックします。
- [ログインとプロビジョニング]セクションで、[デフォルトのシートタイプ]の設定を選択します。
- フィールドを使用して、FigmaデザインとFigJamの両方のデフォルトのシートタイプを選択します。
- [保存]を選択して、変更を適用します。
注: エンタープライズプランでは、SCIMを介してシートタイプを設定することもできます。SCIMを使用してシートタイプを設定する場合、SCIMでプロビジョニングしたシートタイプがデフォルトのシートタイプよりも優先されます。SAMLと基本的なSCIMを有効にしても、SCIMを使用してシートタイプを設定しなければ、デフォルトのシートタイプ設定に従います。
[メンバー]タブのシートタイプの横の表示で、SCIMによって設定されたシートを持つメンバーを確認できます。
プロフェッショナルプランのシートの管理
プロフェッショナルプランでは、ユーザーはデザインシート(開発モードを含む)とFigJamシートを持っています。ここでは、チーム管理者によるシートの管理と、いつどのようにアップグレードされたかについての詳細を調べる方法について説明します。
- ファイルブラウザの左サイドバーで、チーム名の横にある[管理者コンソール]をクリックします。
- 必要に応じて、[メンバー]タブを選択します。
- 管理するユーザーに移動し、デザインシートタイプまたはFigJamシートタイプをクリックします。
- 以下のオプションに従って、異なるシートタイプを選択します。
注: ユーザーを閲覧者シートに移動することはできません。そのユーザーが自分自身でシートをアップグレードできるようになってしまうためです。
現在のデザインシートをクリックし、次のいずれかのアクションを行います。
- 無料のデザインシートにダウングレードするには、[限定閲覧者]を選択します。閲覧限定者は、アクセス権を持つファイルを表示できますが、編集することはできません。
- 有料シートにアップグレードし、Figmaデザインファイルの編集を許可するには、[フル]を選択します。
現在のFigJamシートをクリックして、以下のアクションのいずれかを行います。
- [閲覧者制限]を選択すると、無料FigJamシートにダウングレードされ、FigJamファイルの編集ができなくなります。
- 有料シートにアップグレードし、FigJamファイルの編集を許可するには、[フル]を選択します。
ヒント: メンバーがいつどのように有料シートにアップグレードしたかを確認するには、メンバーの[フル]シートタイプの下のアップグレードの日付にカーソルをあわせると、アップグレードの理由が表示されます。
ビジネスプランとエンタープライズプランでのシートの管理
ビジネスプランとエンタープライズプランでは、メンバーとゲストはデザイン、開発モード、またはFigJamのシートを持つことができます。次は、シートの管理と、いつどのようにアップグレードされたかを詳しく調べる方法について説明します。
注: 請求グループはエンタープライズプランでのみ利用可能です。
- ファイルブラウザで、左サイドバーにある[管理者]をクリックします。
- 必要に応じて、ページ上部の請求グループ名の横にあるドロップダウンメニューをクリックし、正しい請求グループを選択します。
- 必要に応じて、[未割り当て] タブをクリックして、請求グループに割り当てられていないユーザーのシートを確認します。
- 列ヘッダーをクリックして昇順または降順で並べ替えます。
- 管理するユーザーに移動し、製品のシートタイプをクリックします。
- 以下のオプションに従って、異なるシートタイプを選択します。
- ファイルブラウザの左サイドバーにある[管理者]をクリックします。
- [メンバー]タブを選択します。
- 管理するユーザーに移動し、製品のシートタイプをクリックします。
- 以下のオプションに従って、異なるシートタイプを選択します。
現在のデザインシートをクリックし、次のいずれかのアクションを行います。
- 無料のデザインシートにダウングレードするには、[限定閲覧者]を選択します。閲覧限定者は、アクセス権を持つファイルを表示できますが、編集することはできません。
- [フル]を選択すると、有料シートにアップグレードされ、Figmaデザインファイルを編集できるようになります。フルデザインシートにアップグレードされたユーザーは自動的にフル開発モードシートにアップグレードされます。フルデザインシートには開発モードが含まれており、追加料金は不要です。
注: ユーザーを閲覧者シートに移動することはできません。そのユーザーが自分自身でシートをアップグレードできるようになってしまうためです。
開発モードは、ビジネスプランとエンタープライズプランのフルデザインシートに含まれ、単独の有料シートとしても利用できます。
- フルデザインシートがある場合、フル開発モードシートが自動的に割り当てられ、開発モードシートは変更できません。
- 閲覧者シートまたは限定閲覧者シートを持っている場合、限定閲覧者開発モードシートが自動的に付与されます。[フル]を選択すると、有料開発モードシートにアップグレードされ、開発モードのすべての機能を使用できます。
現在のFigJamシートをクリックして、以下のアクションのいずれかを行います。
- [閲覧者制限]を選択すると、無料FigJamシートにダウングレードされ、FigJamファイルの編集ができなくなります。
- 有料シートにアップグレードし、FigJamファイルの編集を許可するには、[フル]を選択します。